中原 美栄

インタビュー

しなやかで折れない心を持った未来の看護師を育てる。
看護のバトンをつなぎたい

看護師養成所(看護教員)

中原 美栄 Nakahara Mie

和歌山県立高等看護学院

どんなお仕事をされていますか?

看護師を目指す学生たちに、講義と実習指導を行うのが主な仕事です。講義では看護の基礎となる知識を教え、実習では病院そっくりの演習室で技術を練習したり、実際に病院などの臨床現場に出て、患者さんへの看護をサポートしたりします。幅広い分野を教えますが、私自身は急性期やNICU(新生児集中治療室)での臨床経験が長いので、その経験を学生たちに伝えることも多いですね。

看護学校の教員として働くきっかけは何ですか?

看護師として10年ほど、大学病院の急性期病棟などで働いていました。3年目を過ぎた頃から新人や学生の指導役を任される機会が増え、人に教えることの楽しさを感じるようになったんです。30歳を目前にした時、子育てをしながらこの先も夜勤のある働き方を続けられるだろうか、と10年後の自分を考えました。その時、指導の楽しさを思い出し、「教育」という選択肢が浮かびました。自分のキャリアとライフプランを考え、この道を選びました。

専任教員として、大変なことは何ですか?

自分の言葉一つひとつが、学生の未来に大きく影響を与えるという責任の重さです。私たちは「未来を育てる仕事」をしているという自覚を常に持っています。また、看護師は臨床に出てからも学び続けますが、教員は学生に最新の知識を正しく伝えるため、常に自分自身をアップデートし続けなければなりません。そのための自己研さんや授業準備は、この仕事の大変な部分でもあります。

反対に、教員としてのやりがいは何ですか?

やはり、3年間の学生たちの成長を間近で見届けられることです。そして、卒業生たちが和歌山県内の病院で、看護師として生き生きと働いている姿を見かけた時が、一番のやりがいですね。教育の成果はすぐに出るものではありませんが、数年後に立派になった姿を見ると、「私たちのやってきたことは間違っていなかった」と心から嬉しくなります。

仕事で大切にしていることは何ですか?

学生一人ひとりの「できていること」「頑張っていること」、その子の「強み」に目を向けて、それを言葉で伝えることです。看護学生の3年間は、課題も多く本当に大変です。だからこそ、「あなたの頑張りをちゃんと見ているよ」と伝えることで、それを自信に変えて、辛い実習を乗り越える力になってほしい。指示待ちではなく、自分で「なぜ」を考えて行動できる、しなやかで折れない心を持った社会人、そして看護師に育ってほしいと願っています。

ワークライフバランスについて教えてください。

勤務は基本的に平日で、土日休み、夜勤もありません。臨床で働いていた頃とは大きく変わりましたね。もちろん、授業の準備などで自分の時間を使うこともありますが、「やる時はやる、帰る時は帰る」というメリハリのある働き方ができています。教員同士も臨床現場と同じようにチームで動いていて、お互いに相談しながら協力し合える、とても良い職場です。

これからやっていきたいことを教えて下さい。

教員の仕事を始めて10年になりますが、臨床にいた時と同じくらい、「教える」という仕事が自分に合っていて、とても楽しいと感じています。ですから、この先の10年も、教育の現場に携わっていきたいです。そしてこれからは、私自身が先輩方に育ててもらったように、次の世代の看護教員を育成することにも貢献していきたいと考えています。

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