インタビュー
夜勤だから見える姿がある。
家族と、職場の仲間と、チームで叶える看護と暮らし
病院/夜勤(看護師)
大森 亜紀 Omori Aki
名手病院
病院の看護師として働くきっかけは何ですか?
高校生の時に参加した看護体験がきっかけです。もともと人と接することが好きだったのですが、実際に病院で働く看護師さんの姿を見て「とても素敵な仕事だな」と感動し、その場で「看護師になろう」と決めました。患者さんのケアはもちろんですが、今は終末期の患者さんとそのご家族の思いを繋ぐことにも、この仕事の大きな意義を感じています。
夜勤では、どんなお仕事をされていますか?
夕方16時半から翌朝9時までの勤務です。日勤スタッフからの引き継ぎ後、夕食の配膳や、血糖測定、お薬の準備をします。消灯後は3時間ごとに巡視を行い、患者さんの呼吸状態や点滴がきちんと落ちているかなどを確認します。夜間は日中と比べてスタッフの人数が少ないですが、急変など何かあれば病棟間で応援し合う体制が整っています。交代で1時間半の仮眠も、しっかり取れていますよ。
夜勤を始めてみて、大変だったことは何ですか?
夜勤を始める前は、日勤だけの生活だったので「夜中に起きていられるかな」という体力の不安が一番大きかったです。また、夜勤は少人数体制なので、患者さんの状態が急に悪くなった時にどう動くべきか、という緊張感は常にあります。ただ、それも経験豊富な先輩方とのチームワークで乗り越えています。体調管理はとにかく睡眠を最優先。自分に必要な睡眠時間を把握することで、リズムが作れるようになりました。
反対に、夜勤ならではのやりがいは何ですか?
日中とは違う、患者さんの夜の時間の様子を見られることです。例えば、昼間は落ち着いている方が夜間にせん妄を起こされたり、夜間の排尿量が増えたり。そうした夜ならではの状態を自分の目で直接見ることで、より深くその方を理解できます。その情報を日勤のスタッフに正確に伝え、医師への報告を通じてお薬の調整などに繋げることで、患者さんの苦痛を和らげることができる。チーム看護の質を高められる点に、大きなやりがいを感じます。
仕事で大切にしていることは何ですか?
「時間管理」です。朝起きる時間から子どもの送迎、仕事の段取り、そして終業まで、一日の流れを意識して動くようにしています。特に夜勤は限られた人数で多くの業務を行うので、時間内にきっちり終わらせ、次の勤務のスタッフにスムーズにバトンを渡せるように心がけていますね。時間を守ることが、安全で質の高いケアと、自分自身の生活を守ることに繋がっていると思います。
ワークライフバランスについて教えてください。
5歳と3歳の子どもがいますが、同じ病院で働く夫と、職場の皆さんの協力があって両立できています。特にありがたかったのは、私が育休から復帰するタイミングで、夫が「パパママ育休プラス」という制度を利用して1ヶ月育休を取ってくれたことです。私が仕事に慣れるまで、夫が育児の中心を担ってくれたおかげで、スムーズに職場復帰できました。当院では男性の育休取得が当たり前の風土で、上司が夫婦の事情を汲んでシフトを調整してくれるので、本当に働きやすいです。
これからやっていきたいことを教えてください。
今は子育てと仕事で手一杯ですが、もう少し落ち着いたら、終末期ケアや家族看護の専門性を高める資格取得にも挑戦してみたいと考えています。患者さんご本人はもちろん、残された時間を過ごすご家族の心にも寄り添える、そんな看護師になるのが目標です。まずは日々の業務の中で、患者さんやご家族との関わりを大切にしながら、実践力を磨いていきたいです。