インタビュー
「病気になる前」から地域の皆の健康を支えたい。
住民に身近な存在でありたい
行政機関(保健師)
水本 梨々華 Mizumoto Ririka
橋本市役所 いきいき健康課
どんなお仕事をされていますか?
橋本市の「いきいき健康課」という部署の中にある、地域包括支援センターで保健師として働いています。主に高齢者の方の生活や介護に関する相談に乗ったり、ご自宅を訪問して生活状況を確認したりしています。また、認知症に関する事業も担当しており、地域の方や学生さん向けに「認知症サポーター養成講座」の講師を務めるなど、認知症への理解を深めるための啓発活動も行っています。
行政の保健師になろうと思ったきっかけは何ですか?
高校生の頃から、人の役に立てる健康に関わる仕事がしたいと考えていました。親が医療関係の仕事をしていたため、健康がいかに大切かという話を聞く機会も多く、自然と病気の「予防」に関わる仕事に興味を持つようになりました。大学で看護師と保健師の両方の資格が取れるコースに進み、地域全体を対象に、住民の方の身近な立場で関われる市町村の保健師を志望しました。
保健師のお仕事で、大変なことは何ですか?
ご本人やご家族が支援を求めていない場合でも、健康課題があればこちらから関わりを続けていかなければならない点です。「自分は健康だから大丈夫」と思われている方や、認知症が進んでいてもご自身では認めたくない、という方へのアプローチは特に難しいと感じます。また、一人暮らしの高齢者の方の安否確認など、緊急の対応が求められることもあり、最初は戸惑うこともありました。
反対に、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
難しい事例でも、病院や介護事業所、市役所の他の部署など、様々な機関とチームを組んで支援にあたり、その方の健康状態や生活が少しでも改善した時に、一番やりがいを感じます。「住み慣れた地域で長く暮らしたい」という住民の方の思いを、後押しできたと感じられる瞬間は嬉しいですね。
忘れられないエピソードがあれば教えてください。
脳梗塞の後遺症で体力が落ちてしまった方がいらっしゃいました。リハビリの専門職の方と連携し、短期集中のリハビリ教室をご提案したところ、もともと意欲的な方だったこともあり、3ヶ月でみるみる回復されました。今ではご自身で近くの健康センターに通い、仲間との交流も楽しまれています。その方の前向きな姿を見て、こちらも嬉しくなりました。
仕事で大切にしていることは何ですか?
一度出会った方との「つながり」を大切にすることです。先輩からも「元気な人ともつながっておくことが大事だよ」と教わりました。どうしても健康課題を抱えた大変な方への支援が中心になりがちですが、元気に活動されている方との関係も築いておくと、地域へのアプローチがしやすくなります。難しいと思うことも、まずは経験だと思ってチャレンジする姿勢を忘れないようにしています。
ワークライフバランスについて教えてください。
休暇などの制度が整っていて、先輩方も結婚や出産といったライフイベントを経ながら長く勤めている方が多いです。安心して働き続けられる環境だと感じています。
これからやっていきたいことを教えて下さい。
今は成人・高齢者分野を担当していますが、今後は子育て分野など、他の領域も経験してみたいです。色々な経験を積む中で、それぞれの分野のつながりを感じながら、自分の専門と呼べる分野を見つけていけたらと思っています。